拍手文 2010/4 [過去拍手文]
2010年4月の拍手文です。
万愚節
「遅れてすみません」
絳攸が執務室に入ってきた。今日は午前中に吏部で仕事をしていたのだ。楸瑛が優雅に近づいてくる。
「絳攸、私のことどう思う?」
「お前のこと・・・?」
常春としか思えない。絳攸の目がそう言っている。
「好きか、嫌いかで言って」
「嫌いだ」
もちろん楸瑛の耳には、変換されて「好きだ」に聞こえている。
「もう一度言って」
「嫌いだ」
「もう一度」
「・・・・嫌い」
うおおおお~~~!!やった~~~!!
万愚節さまさまだ~~~!!
全身で喜びを表わす楸瑛を、絳攸は頭でもいかれたかと不気味に見つめ、
劉輝はあまりの不憫さに涙した。
万愚節 その2
「何?万愚節だと?」
あまりの楸瑛の変態ぶりにどうしたのかと心配した絳攸は、劉輝に聞いて呆れかえった。
そして、はた、と気付く。
さっき「嫌い」と言ったということは、楸瑛のことを「好き」と言ったと思われているはずだ。ここで訂正しておくか。
妙にウキウキとお茶を持ってきて、絳攸の卓子に置いた楸瑛を見つめる。
「楸瑛」
「何?」
「好きだ」
「本当!!!??」
がばっと絳攸の両手をつかむと、あっという間にお姫様だっこされる。
降ろせ、離せと暴れても武官の楸瑛にかなう訳がない。
「主上、今日は早退します」
楸瑛はそう言うと、脱兎のごとく執務室を出て行った。
「楸~瑛~!万愚節だろ~~~!!」
絳攸の絶叫は藍家貴陽邸に着くまで続いていたということだった。
拍手、ありがとうございました
万愚節
「遅れてすみません」
絳攸が執務室に入ってきた。今日は午前中に吏部で仕事をしていたのだ。楸瑛が優雅に近づいてくる。
「絳攸、私のことどう思う?」
「お前のこと・・・?」
常春としか思えない。絳攸の目がそう言っている。
「好きか、嫌いかで言って」
「嫌いだ」
もちろん楸瑛の耳には、変換されて「好きだ」に聞こえている。
「もう一度言って」
「嫌いだ」
「もう一度」
「・・・・嫌い」
うおおおお~~~!!やった~~~!!
万愚節さまさまだ~~~!!
全身で喜びを表わす楸瑛を、絳攸は頭でもいかれたかと不気味に見つめ、
劉輝はあまりの不憫さに涙した。
万愚節 その2
「何?万愚節だと?」
あまりの楸瑛の変態ぶりにどうしたのかと心配した絳攸は、劉輝に聞いて呆れかえった。
そして、はた、と気付く。
さっき「嫌い」と言ったということは、楸瑛のことを「好き」と言ったと思われているはずだ。ここで訂正しておくか。
妙にウキウキとお茶を持ってきて、絳攸の卓子に置いた楸瑛を見つめる。
「楸瑛」
「何?」
「好きだ」
「本当!!!??」
がばっと絳攸の両手をつかむと、あっという間にお姫様だっこされる。
降ろせ、離せと暴れても武官の楸瑛にかなう訳がない。
「主上、今日は早退します」
楸瑛はそう言うと、脱兎のごとく執務室を出て行った。
「楸~瑛~!万愚節だろ~~~!!」
絳攸の絶叫は藍家貴陽邸に着くまで続いていたということだった。
拍手、ありがとうございました
拍手文 2010/3 [過去拍手文]
2010年3月の拍手文です。
春眠
「ん・・・」
「絳攸?・・・眠たいの?」
「うん・・・」
「疲れたよね」
楸瑛はそう言うと、となりで寝始めた絳攸を抱き寄せる。
「もう・・・」
「駄目、もう一回」
絳攸に口付ける。
「あ・・」
小鳥のように、絳攸が啼いた。
「楸~~~瑛~~~!!!!」
絳攸が、書いていた料紙を取り上げて怒鳴った。
「ななな何なんだ!!!これは!!!」
読んでビリビリと破いていく。・・・ああ、もったいない。
「絳攸、知らないの?これはね、拍手してくれた人へのお礼の手紙なんだよ」
「貴様に言われんでも知ってるわ!!!」
「喜んでもらおうと、せっかく書いていたのに」
はあ~とため息をつくと、新しい料紙を取り出す。今度はどんな話を書こうかな。
「楸瑛、お前は勘違いしてる!!このサイトで喜ばれるのは、不憫楸瑛だ!!!」
「ええ~~~~!!」
絳攸はゴミ箱にビリビリし破った料紙を突っ込むとぷりぷり怒りながら去っていった。
拍手、ありがとうございました。